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日曜日、カーテンの隙間から差し込む光で目が覚めた。
スマホの画面が11:05と表示していた。
俺は素っ裸のまま冷蔵庫に向かい、ミネラルウォーターを取り出し、
ゴクゴクと飲み干した。
洗面所から戻り、再びベッドの上に寝ころんだ。
暫く目を閉じて深呼吸をしてみる。
「やっぱ、無理…。」
俺は履きかけたパンツを脱ぎ捨て、腰にタオルを巻いた姿で
バスルームの扉をガラリと開けた。
そしてバスタブの縁に腰を下ろし、シャワーを浴びるリナの後ろ姿を眺めた。
長い髪を洗い終えたリナは、絞った髪を、頭の上に団子にして
器用にまとめた。
やがて彼女の全身を、ボディーソープの泡が包み込む。
彼女は背中を向けたまま、
「来ないでって言ってるのに…。」と不機嫌そうに言った。
リナはいつだって、一緒にバスルームに入るのを嫌がった。
「洗ってるところとか見られるの、嫌なのよ。」と彼女は言う。
「ベッドの中ではあんなに色々見せてくれるのに…?」
「…とにかくシャワー中は絶対に見ないでね!」
見ないでと言われると、余計に見たくなるのが人の性。
しかも寝起きに、こんな姿を見るなと言われて、我慢できる男が
いるのだろうか…。
彼女の艶っぽく濡れたうなじに、後れ毛がねっとりと絡みつく様子を
俺はドキドキしながら見ていた。
「そこにいると、恭ちゃんビショビショになっちゃうよ。」
「大丈夫だよ。」
リナは振り返り、何も身に付けていない俺を見た。
「ほんと馬鹿みたい…、もぉ、嫌い。」
そう言ってシャワーの蛇口を開けた。
シャワーから熱いお湯が勢いよく流れ出た。
さっきまで彼女の身体を覆っていた白い泡が、細くしなやかな腰を滑り落ち、
形のよい尻から太ももまでの緩やかな曲線を、ゆっくりと流れていく…。
俺はバスタブから立ち上がり、蛇口に手を伸ばして閉めた。
リナが振り返り、何かを言いたげに開いたその唇を、強引に奪ってキスをした。
抵抗していたリナの動きが落ち着くと、俺は、その柔らかくてふくよかな胸を
両手で包み込み、唇を這わせた。
暫くすると、リナは力が抜けてバスタブの縁に座り込み、
「恭ちゃん、もっといっぱいキスして…。」と、俺の首に両手を回した。
こんな風に、ふざけて甘えてくるリナが愛おしくてたまらない。
何度キスをしても足りないほど、彼女を欲してしまう。
俺は、リナの首筋にあるホクロを舌でなぞった。
髪を耳にかける度に、チラリと見えるこのホクロが妙に色っぽい…。
リナにはもう一つ、俺の大好きなホクロがある。
とても小さくて薄いホクロだから、おそらくリナも気付いていないだろう。
俺はゆっくりと、彼女の両脚を大きく開いた。
慌てて隠したリナのその手を、優しく掴んで脇に寄せた。
あった…。
右脚太ももの、付け根のずっと内側に…秘密のホクロだ…。
俺はリナの事なら全部知っている。
…全部、俺のものだ…。
そうして、リナの一番敏感で神聖な泉に、俺は顔をうずめた。